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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

~2022年9月

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

徒然なる日記

「船」と呼びます(笑)

2022-09-12
 介護度が低い利用者さんは意外と対応が難し事があります。

 一番難しいなぁと感じるのは、失禁です。始めは軽い失禁ですが、やはり少しずつ失禁量が増えてしまう頃合い。介護度低い方は割とティッシュを布パンツに入れて対応してしまうのです。

 ティッシュをパンツに忍ばせると・・・失禁した際にティッシュが溶けてしまいます。そのまま乾くとポロポロと屑になりトイレ時に散乱してしまいます。

 なので、その方がティッシュを入れているかどうかはすぐにバレてしまいます(笑)

 ある利用者さん。要介護1で認知症は軽めです。軽い尿漏れがある為、やはりパンツにティッシュを忍ばせていました。更にはティッシュだけではダメだったようで、ビニール袋を敷いて、その上にティッシュを。

 手作りパットです(^-^;

 手作りパットに気付いたのはトイレに入ると聞きなれない音がして。そっと覗いて見たら、ビニール袋を板状にしてティッシュを敷いてパンツを穿いていました。

 衛生的にもよくありません。すぐさま通常のパットを用意したのですが、なかなか聞き入れてくれません。余りしつこく言うと拒否が強くなりそうだったので、時々パットをおススメしたのですが、やはり手作りパットになってしまっていました。

 そんな事を繰り返して早一年。

 やっとチャンスが巡って来ました!!少し前から失禁量が増えて来てしまったのです。手作りパットでは間に合いません。ズボンから失禁が染み出してしまう事がしばしば起こりました。

 チャンスです!!

 女性利用者さんの為、女性スタッフに一任します。

 始めは小さめのパットにしましたが、どうも漏れが心配のようで・・・何度かスタッフと話した結果、手作りパットと同じ形状なら良いのではないかと言う結論に至りました。

 そこで・・・ビニールを板状にしたものと同じサイズくらいのパットを用意。そこにティッシュ代わりの小さめのパットを乗せると言う形です。

 当該利用者さんに、その形でおススメしてみると・・・

 「あぁ、船だからいいね!これなら安心かも知れません!」と、二つ返事で了承して下さいました(^-^)

 「船」・・・つまり手作りパットのビニール部分を「船」と呼んでいるのです。

 なるほど~、「パット」と言うのではなく「船」と呼んだ方が通じ易いのです。

 それからはトイレの時に「船は大丈夫ですか?」とお声がけ。当初は代えたり代えなかったりしましたが、しばらくすると毎回交換して頂けるようになりました♪

 粘り勝ち~!!

 しかもろまん亭をお休みの日もパットと言う船を付けていてくれているようなのです。

 これで保清が出来ます。

 トイレに散乱していたティッシュの屑は今では過去のもの。保清も出来てティッシュ屑でトイレが汚れる事も無くなりました。

 介護度が低い方が通常のパンツからパットを使用したり紙パンツになる時は少々難しい面があります。それはそうです。誰だって進んでパットや紙パンツになりたいとは思いません。

 そこを何とかその気にさせて、パットや紙パンツを使用して頂けるように導かなければならないのですから、あの手この手でアプローチ。

 今回も時間はかかりましたが、パット使用が出来るようになりひと安心です(^-^)

 「パット」とは呼ばずに「船」と呼ぶ。

 なるほど、確かに「船」のような形。

 素敵な表現ですね~♪♪

朝一入浴♨

2022-09-10
 ろまん亭に到着時、既に便臭がしている利用者さんがいました。要介護5の方です。

 このところろまん亭で排便がありました。それ以前は不思議なくらいろまん亭での排便や便失禁が無かったのですが、先週末辺りからろまん亭で排便出来ていました。

 しかし今朝は便失禁で来亭。臭いの強さから言って、そこそこ出ている様子です。

 なのでバイタルチェックしてそのまま入浴する事にしました♨

 ズボンを脱がせてみると・・・・思った以上に出ています!しかも緩めの便です。更にはズボンにまで便が付着してしまっています。

 先ずは浴室でズボンを軽く洗い流します。失禁汚れの肌着やズボン、上着などはろまん亭で一度洗濯させて頂いています。もちろんサービスですよ~(^-^)

 入浴後に毎回洗濯機を回すので、どうせついでです♪
 まぁさて置き。

 続いて利用者さん。便失禁が凄い場合は先ずはそのまま浴室まで誘導します。そして浴室内で脱衣。もちろん衣類は濡れないように注意しながらです。

 浴室内で脱衣が終わったらいよいよシャワーで流します。

 今日の便失禁は久しぶりに多量の便でした(^-^;

 それでもやはり浴室で脱衣してそのままシャワー浴して正解です。しっかりと軟便が出ていたので、その後はすっきりしていて続いての排便は無さそうです。

 便失禁や浴室内での排便時は何度かお尻を洗います。きれいにする意味もありますが、少し刺激して残りの便を出し切ってしまいたいからです。

 今日の方は浴室に移動するまでに全て出たようで、何度かお尻を刺激したり洗ったりしましたが、帰りの送迎まで大丈夫そうでした。

 便失禁の場合、昨日もそうでしたが、やはり浴室での対応が一番スムーズでキレイにする事が出来ます。少量の便ならばトイレでの清拭でカバー出来ますが・・・

 介護度が高めの利用者さんの場合、便失禁は当然だと思っている方が無難です。そして便失禁するであろうと予測しながらの対応。

 昨日に引き続きのお話しになってしまいますが・・・(笑)

 現在ろまん亭には要介護3以上の方が6割を占めます。どうしても排泄介助は避けて通れない介助。ハプニングも起こりやすく、徒然日記にも登場し易い話題ですね。

 朝から便失禁の方。すぐにシャワー浴できれいさっぱり、気持ち良かったと思います。

 これからも便失禁の場合は浴室が空いていれば、即シャワー浴で対応。

 保清としては一番手っ取り早い対応です♪♪

 ただし。便の状態にもよりますね。しっかりとした形の便ならばトイレ内での洗浄・清拭で十分対応可能なのです☆

備えあれば憂いなし(^-^)

2022-09-09
 予想通り今日は排便の日でした。

 ある要介護5の利用者さんです。

 朝のお迎えに伺うと、既に朝一便失禁があったそうです。しかも粘土質系。送り出しのヘルパーさんが清拭をしている最中でした。

 この便だと・・・恐らく日中も失禁してしまうだろう・・・と予想されます。普段は布パンツの要介護5さん、流石に今日は紙パンツとパットを使用します。

 ろまん亭到着後、何度かトイレ誘導しますが排便はありません。う~ん、このままの訳はないのですが・・・

 するとお昼前。急に便臭が漂います。慌ててトイレ誘導し確認すると・・・柔らか粘土質系の便が出ていました。しかも前の方にも汚れがあります。

 一度はトイレ内で洗浄と清拭をしましたが、前の部分がしっかりと洗えません。丁度浴室が空いたので、そのまま下半身だけのシャワー浴です。

 きれいさっぱり!!

 ・・・がしかし。

 何となく感が働きます。恐らくもう一回、便失禁がありそうだと。

 昼食から午後にかけて何度かトイレ誘導も出る気配はありません。それでも気を抜けない。午後は入浴者がいないので、いつでもシャワー浴はOKなのですが・・・

 すると・・・14時を過ぎたあたりでガスが出ます。と同時に便臭。。。

 キタ――(゚∀゚)――!!

 やはりメインの量がこの時点で失禁として出てしまいました。トイレ内で確認して、これは確実にシャワー浴直行です(^-^;

 二度目のシャワー浴、今回は入浴者もいないので、ゆっくり洗身洗髪。恐らく失禁があるだろうなぁと思っていたので準備は万端でした。

 スムーズにシャワー浴に進めたので汚れもひどくなく済んで良かったです。

 今日は朝から便失禁の予感があり、常に清拭の準備やシャワー浴の準備、心の準備が出来ていたので対応はし易かったです。

 「備えあれば憂いなし」ですね(^-^)

 二度目の便失禁の後は、すっきりしたようでした。洗身洗髪もして更にさっぱり。本人は少し疲れたのかうたた寝をしていました♪♪
 
 形の良い便の時は排便のサインがあるのですが、軟便粘土質系の便の時はサインがほぼありません。気付くとゆるゆると出てしまう感じ。

 こればかりは失禁を防げません。

 そんな時は「失禁するから対応の準備」をしっかりしておく事。そして気持ちも「便失禁の処理」がある事を前提に対応していると随分楽なのです。

 今日は少々便失禁に振り回されてしまった日(笑)

 それでも無事に対応出来たので良しとしましょう♪♪

 ハプニングついでに~いつまでもかすかに臭うなぁと思っていたら。何故かTシャツに便が付着していました(^-^;予備のTシャツを持参していて良かったです。

 こちらも備えあれば患いなし・・・ですね(笑)

入ってしまえば気持ちいい♨

2022-09-08
 入浴は拒否する方が割と多くいます。

 最たる理由としては「めんどくさい」だと思います。

 入浴時の着脱はもちろん、洗身洗髪など、入浴の一連の作業が面倒に感じるのだと思います。

 しかし・・・入ってしまえば実は気持ち良いのです(笑)

 一年かけて入浴に辿り着いた利用者さん。今では定期的に入浴が出来るようになりました。

 ただ、入浴前には毎回軽い拒否があります。

 「今日は入らないからね!」と言いつつ、スタッフに上手く乗せられて脱衣所へ。脱衣所に入ってしまうと何だかんだで入浴してしまうのです。

 入浴が終わって出てくると、「あ~、気持ち良かったよ~♪」と上機嫌。やはり入れば気持ち良いのです。

 この方の場合の誘い方。

 「洗濯物があるから行きましょう!」が現在の合言葉です(^-^)

 実は入浴が出来るようになった理由は失禁です。ある日失禁してしまい、ズボンや肌着を洗う名目で入浴にお誘いしたところ、入れるようになったのです。

 その流れで今でも「お洗濯を・・・」とお誘いしているのです。実際洗濯するしないはその時の汚れ具合によるのですが、肌着を洗濯するようにしています。

 肌着の洗濯を目的に脱衣所へ。脱衣所でも「入らない」と言いながらも脱ぎ始めるとそのまま浴室へ入るようなのです。

 ここで色々と支援したい所ですが、今は本人に任せて見守りにしています。洗身洗髪もご自身で。必要時に声を掛けてもらうようにして、浴室内では自由にしてもらっています。

 あれこれと手を出すよりも自由にして頂いた方が「楽」に感じる利用者さんなので。

 我々が手を出してしまうと「面倒」に感じてしまう可能性があります。自分の好きに入れれば面倒なら簡単に済ませれば良いし、必要ならしっかりと洗って入れば良いし。

 とにかく「面倒」と思われない支援が必要なのです。

 何もかもお手伝い・支援すれば良いと言うものではありません。先ずは確実に入浴出来るようにする事。これが一番の目的です。

 もちろん安全には十分気を付けているので、入浴時は色々とお喋りしながらしっかり見守り。スタッフの匙加減が上手くはまっています♪♪

 定期的な入浴に辿り着くまでに約一年かかりました。しかし今では定期的に入れています。粘り強くお誘いし、チャンス到来で即対応出来たのが功を奏したのだと思います。

 無理やりではなく、必要に応じてのおススメ。

 上手くハマってくれたので良かったです。

 面倒な部分はお手伝い。楽々入浴できるので、一度入浴してしまえばもう大丈夫。

 定期入浴でしっかり保清。

 入ってしまえば気持ち良いのです♨

手引き歩行の支え方。

2022-09-07
 介護度が高くなると歩行も不安定になり易くなります。不安定の場合は手引き歩行。状況によっては車イスでも対応しますが、歩けるのであれば出来る限り手引き歩行をして頂きます。

 気持ちは前に進んでいるのですが、足が付いて来ないケース。足はそのまま動かず、上半身だけが前のめりになってしまいます。

 そんな時は一旦状態を真っ直ぐに戻して、一呼吸置いてから再度歩き始めて頂きます。ゆっくりと一歩一歩。

 体に力が入り辛いケース。辛うじて足はちょこちょこ出るのですが、何せ体に力が入らない。半脱力系の場合。

 そんな時は手を持っての介助では利用者さんにも介助者にも負担がかかります。肘を持って体を安定させるか、もしくは脇を持ってがっちり支えて歩くか。

 状況に応じて支える部位を変えて支援します。

 そして体が傾いてしまうケース。

 そんな時は傾く側の脇を支えて反対側の手は傾いていない方へ引っ張る感じで体を安定させます。傾きがひどい場合は傾く側に自分の体を寄せて壁を作るイメージで支援します。

 最後に複合してしまうケース。傾いたり脱力したり足が出なかったり。それぞれ単体のケースは対応し易いのですが、意外と複合する場合が多くあります。

 そんな時は状況に応じて彼方此方支えて、時々休んで姿勢を整えて。焦らずにゆっくりと歩行を進めるのです。

 そんな感じでの手引き支援、時間はかかります。利用者さんの状態によっては体重がそのままのしかかって来るのでなかなかの体力勝負。

 余りにも負荷が大きい場合は他のスタッフにヘルプを出して(^-^)二人がかりで歩いて頂きます。

 ほんの数分で歩ける距離を10分以上かけて歩く事もしばしば。時間と労力が必要となりますが、出来る限り自身の足で歩いてもらう事が身上です。

 物理的に歩行が難しい場合は車イス対応ですが、基本はアナログ、手引き歩行。

 生活リハの一環ですが、歩行が不安定な皆さんもろまん亭を利用している時間は手引きで自身の足で歩いて頂いています。

 ささやかな積み重ねですが、せめて現状維持出来るように支援して行きたいと思っています。

 ご自宅と同じような環境のろまん亭。生活リハで在宅生活を支えられればと思っています♪♪
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