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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

こんなパターンもあるのですね~(笑)

2024-05-03
 要介護3の利用者さん。困難ケースでもある方です。介護全般に拒否があり、強い拒否の時は暴言や暴力も出てしまいます。誘導するのが難しい事しばしば。

 週三回利用しています。先日の月曜日は祝日でお休み。なので前回から次の利用までに四日間空いてしまいました。

 一日置きでも記憶がリセットされてしまう方。四日間も空けば確実にリセットされている事と予想出来ます。

 リセットされてしまうと、朝のお迎え時に「知らない人だから帰ってくれ!!」と拒否されてしまいます。四日も空いたのですから、確実だろうなぁと覚悟をしてお迎えに伺ったのですが・・・

 何と何と、到着した時には既に玄関で靴を履いて待っていて下さいました!!ドアを開けて「おはようございます!!」と声を掛けると、ニコニコ顔で「何来てくれたんかい!」と上々なリアクションです。

 誘導もスムーズ♪♪どうしたのかしら???と、逆にびっくりしてしまいました(笑)

 ろまん亭に到着してからも機嫌がよく、誘導もスムーズ。あれ程拒否が強かった入浴も軽い拒否程度で入る事が出来たのです。しかも声掛けの誘導にも割と素直。

 こんなパターンもあるのか??

 入浴介助のスタッフと首を傾げるほどです(笑)その後も食事にお昼寝などなど、これまでの事が嘘のようにスムーズで。

 無事に一日が終了しました。

 さて、ここで問題です。

 今回のパターンが定着するのか。それともたまたま今日が機嫌の良い日だったのか。答えは次回に分かると思います。

 ・・・が。我々の予想だと、恐らく今回一日のみの穏やかパターンではないかと。認知症で要介護3です。安定して良い状態が続く方が珍しいのです。

 それでも、今回のようなパターンも存在するのか・・・と言う事が分かっただけでも収穫です。今後も頻繁では無いかも知れませんが、時にはこんな穏やかでスムーズな日があると思えば日々の拒否や暴言・暴力にも耐えられると言うものです(^-^)

 良い一面があると言う事は、その一面を引き出せるように対応出来る可能性もあるのです。そして例え拒否が強くても、心底には穏やかな一面があると分かれば我々スタッフも極度なストレスにはなりません。

 今回のような日が来る事を願って日々対応出来るのです。

 今回は腹を括っての朝のお迎え。拍子抜けしてしまいましたが・・・(笑)

 こんな日もあって良いのですね~(^-^)

脱力と硬直。

2024-05-02
 今ろまん亭には要介護5の利用者さんが三名います。

 介護の現場で利用者さん達と向き合っていると様々な利用者さんが居るんだなぁと感じます。認知症も人それぞれ。場合によっては日替わりですから十人十色ではなく、十人十一色・・十二色・・・もしかしたら無限大かも知れません(笑)

 話しを戻して(^-^)

 現在利用中の要介護5の利用者さんもそれぞれ。脱力気味の方、硬直の方、そしてその中間の方。三者三様です。

 要介護5の方の対応では抱きかかえての介助がしばしば入ります。例えば送迎車に乗せる時は状況によって抱きかかえて乗せます。二人介助でも一人が上半身、もう一人が下半身を抱えて乗せます。

 入浴介助であればがっちりと抱きかかえながら洗身したり。塗布薬があるならば一人が支えて一人が塗布して。

 脱力系の方の場合、抱きかかえは慎重に行います。脱力だと抱えても腕の間からスルッとまるで液体のように抜け落ちてしまいそうになるからです。腕と腕の間の間隔をやや狭くして抜け落ちないように気を付けなければなりません。

 硬直系であれば逆に抱える時に少し体が曲がるようにゆっくりとギュッとしてから抱え上げ。硬直なので体がなかなか曲がらずに棒のようになってしまうので、乗車時などは向きなどに注意しています。

 そしてそして。中間系とは。体の一部が固くなっていて、他は割と脱力気味の方。割と厄介です(笑)ろまん亭に居る中間系の方は足の硬直が強く、上半身は脱力系。部分的な脱力と硬直。バランスを取りながらの介助となります。

 脱力・硬直・中間と、それぞれポイントが違います(^-^)

 利用者さんに対して安全に如何に負荷を少なくし、介助者の負担も少なくするのかが大切です。それぞれの体の状態やバランスを考慮しつつの介助。

 もちろんそれぞれ日によって状態が変わる事もあるので、朝一にお会いして体に触れてその日の状態をある程度把握。やはり一番は触れる事だと思います。

 介助はその時々によって様々に変化します。常に臨機応変な対応を求められます。

 一辺倒の介助にならず、その場に合った対応を柔軟に行えればと思います。

 変幻自在の利用者さん達。我々も変幻自在な対応を心掛けたいと思います(^-^)

要注意かも知れません。。。

2024-05-01
 一過性なのかそれとも段階を進んだのか。

 要介護1の利用者さんです。

 ここ数回の利用時にちょっと変化が出ているのかなぁと思う一面がありました。

 会話の内容や言動がこれまでに無かったものが増えているのです。

 例えば・・・これまで利用時は眼鏡を持参していたのですが、最近自宅で紛失。送り出しのヘルパーさんが居るのですが、どうしても見つからないと言う事で、眼鏡なしでろまん亭に来ていたのです。すると、午後辺りに「あれ?眼鏡をどこにやったのだろう。」と始まります。

 今までは「眼鏡はお家に置いて来たみたいですよ~。」と言えば納得して下さいました。でも最近は「今さっきまでかけていたからここにあるはず。」と。その内に「誰かが持って行ったのかしら。」と、やや被害妄想的な発言も出て来始めました。

 なんだかんだと言いながら持参していないと納得させるのですが、少し経つと繰り返し。

 う~ん、ちょっと変化が出ているのだろうか・・・

 この数日間は暑かったり雨が降ったり。天候が不安定でした。気候の変化によって一過性の不安定さの可能性も否めません。

 一過性なのか認知症が進んだのか。

 他にも昼食前に「今日はカレーですか?」と、突然何の脈絡もなく言い始めたり、15時頃に「そろそろ食事の時間でしょうか。」と言ってみたり。そして繰り返し。

 今までにない言動なのです。

 自分の持ち物に執着したり、気になるものは全て自分の者的な事を言ったり。

 確かにこれまでにも同様な事がありました。その時は色々説明したり別の話をしている内に収まりました。でも今は収まりません。執着もやや強くなっているように感じます。

 季節の変わり目、気圧の変化。

 それらが原因だと良いのですが・・・もしそれらが原因だとしたら、一過性の不安定さ。もしそれらが原因ではないのであれば認知症が進んだと言う事です。

 さて、どちらでしょうか。

 結論を急ぐことはありません。しっかりと見守って、極力ストレスを軽減して。楽しい気持ちになれるように、負の感情を出来る限り抑えるようにして。

 しばらく様子を見たいと思います。判断はそれから。

 認知症は状況によって急速に進む事があります。そうならない為にもストレスを軽減して楽しく過ごして頂けるように対応しなければなりません。そうすれば進行は緩やかになる可能性が高くなります。

 しばらくは要注意。そしてしっかりと見守りたいと思います。。。

やって欲しかったのね~(笑)

2024-04-30
 要介護5の利用者さん。先日の受診で主治医から「尖足気味になっていますね。」と言われたそうです。

 尖足・・・

 足の筋力が低下してしまい、足首から先が内側に丸まってしまう事です。半身麻痺の方によく見られます。丸まってしまうと立ち上がりや歩行が難しくなってしまいます。なので麻痺がある方は装具と言う足を平らにするギプスのようなものを装着するのです。

 要介護5の利用者さんはまだそこまで丸まってはいません。あくまで「尖足気味」と言う事。少しでも改善出来るようなストレッチをして行く事となりました。

 アキレス腱を伸ばすようなストレッチです。足首の可動域を広げる事やふくらはぎを柔らかくする目的です。他にも足首を回すストレッチを行う事にしました。

 要介護5の利用者さんの足首辺りのストレッチ。ゆっくりと時間をかけて行います。

 すると・・・テーブルの反対側に座っていた要介護3の利用者さんがじ~っと様子を見つめています。他のスタッフがストレッチの説明をすると「そうなんですか。」と言いつつ、じ~っと見つめ続けます。

 要介護5の利用者さんのストレッチは約20分ほどで終了。要介護3の利用者さんが興味津々だったので、「やってみますか?」と聞くと「いいのですか?」と。

 あら~、やって欲しかったのね~(笑)

 遠慮なく言って下さればいいのに(^-^)

 それでは!!・・・と言う事で、要介護3の利用者さんの足首もストレッチ。

 実はこの利用者さんの足のむくみが気になっていました。主治医からの処方薬でかなり改善されていましたが、足首から上の部分がまだむくんでいます。

 もしかしたらストレッチを行う事で改善出来るかな~と思いました。

 この方にも約20分。

 ストレッチの最中に「痛くないですか?」と声を掛けますが・・・なんと寝ています!!(笑)

 声を掛けられてフッと目が覚めて「全然痛くないです。むしろ気持ちいいですよ。」と。そしてまた目を閉じて(笑)

 足首のストレッチとふくらはぎのマッサージを行いました。するとやはりむくみが少し改善されています。

 ・・・う~ん、この方にもストレッチとマッサージが必要かも・・・

 まだまだ動ける97歳。と言っても、やはり足の可動域がかなり狭い様子。自身でも足首を回す事は難しそう。だとしたら、時折ストレッチとマッサージを施した方が良さそうです。

 入浴がある日は疲れてしまうようなので、体操はせずにストレッチとマッサージをする方向にしました。入浴が無い日は体操です。

 要介護3の利用者さんのご家族からは足が少し弱くなっているようだと言われ、ろまん亭内を一緒に歩いたり縁側まで移動してもらって庭を眺めたり。少しでも歩く動作を行っていました。

 外を歩くのには少々厳しいかな。。。

 屋内で出来る事を行うようにします。

 年齢が進むと多かれ少なかれ足の力は弱くなります。少しでも楽に歩けるように、今の状態を維持出来るようにしなければなりません。

 足のストレッチとマッサージがどれ程の効果があるかは分かりませんが、コミュニケーションツールにもなるしきっと何某かの良い影響があると思います。

 継続は力なり。

 少しでも良い状態を保つ為に、色々と工夫をしながら対応して行きたいと思います♪♪

重力に逆らって(笑)

2024-04-27
 要介護5の利用者さんです。立ち上がりや歩行は全介助。自身で立ち上がったり歩行は不可です。

 数か月前までは手引き歩行は比較的安定していました。しかし最近では手引き歩行が難しくなり、抱えるような感じで支えて歩行しています。

 ろまん亭以外に二か所のデイサービスを利用しています。他のデイサービスでは転倒防止の為に車いすを使用したり二人介助で対応していると聞きました。

 しかしろまん亭では一人介助で車いすは必要時以外は使用しません。あくまで自身の足で立ち上がり歩いて頂いています。

 手引き歩行が難しくなったので、現在は歩行の際は男性スタッフが中心になっています。その中でも僕がメインで付くようにしています。

 やはりある程度は転倒の危険性があるので、他のスタッフに任せるより自分自身で対応して行こうと思ったからです。何かあれば責任は取るつもりです。

 さてさて。

 眠気があると歩行も厳しくなります。歩行時に左に傾いてしまうのです。

 傾いてしまうと言っても、ほぼ斜めの状態で歩くのです(笑)

 支えている手を放せば、確実に転倒します。全体重を左にかけて来るのですから(^-^)

 重力に逆らって歩いています。

 時には僕自身に寄りかからせながら。時には腕の力だけで支えながら。どんな状況であっても、支えて歩行して頂いています。

 「歩く」と言う動作が少なくなりつつある利用者さん。もちろんご自宅では転倒の危険があるので、ご家族には「無理せずに車いすを使用して下さいね。」とお伝え。

 せめてろまん亭内では自身の足で歩いて頂きたい。送迎時も車いすは少し遠めに置いて、そこまでは支え歩行で対応しています。

 重力に逆らっていますが、支えられない程の重みではありません。しっかりと抱えて、危険を感じたら抱きしめて。体を密着させてバランスを取ります。

 重力に逆らうのですから、それ相応の重みがかかります。自分の体勢を間違えると自身の体も痛めてしまうかも知れません。

 なので、この利用者さんの対応をする際は細心の注意を払いながら。焦らずに、しっかりポジショニングを確認しながら。

 生活を送る中でのリハビリ。

 車いすを使うのは簡単です。二人介助も可能です。しかし、まだまだ我々の努力で自身の足で歩いて頂けるのですから、その機能を残して継続して行ければと思っています。

 少しでも歩ければ家族の介護負担も違うと思うのです。

 これまでも重力に逆らう利用者さんは多く居ました。その方々の時も同じように出来る限り自身の足で歩いて頂くようにして来ました。

 「これはもう不可能かも・・・」と思えるまでは、対応し続けようと思っています。

 無理をしてはいけませんが、無理になるギリギリまでは対応する必要があると思っています。

 大切な家族をお預かりしているのです。我々が出来る限りの事をし続ける事は当然ですね(^-^)

 そうそう、もう一つ大切なのは、楽しんで介助する事。苦しい顔はしない事。「重いよ~!」とか「まっすぐ立って~!」と声掛けしながら笑いながら。重力に逆らう歩行は負荷が大きめですが、その中でも明るく楽しく介助出来れば良いなぁと思っています。

 そんな我々を見て他の利用者さん達も応援して下さったり感心して下さったり。

 「何があっても大丈夫!!我々がしっかりとお手伝いするからね~!!」と、感じて頂く介助が出来るといいなぁと思っています♪♪
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