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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

緊急シャワー浴!!

2024-04-04
 要介護5の利用者さんです。ご家族の希望で午後に約一時間お昼寝タイムを設けています。お昼寝タイムをしないと夕飯時に眠気が出てしまい、食事介助が大変になってしまうからです。

 要介護5です。排泄も誘導しなければなりません。失敗しないように、頻回に誘導しています。大抵は午前午後に各一回の排尿があります。

 タイミングが合わずに失禁してもパットに収まるので、それ程大変な更衣にはなりませんでした。

 お昼寝タイムはちょっと危険な時間です。寝ている間に失禁をされてしまうと・・・大抵はしみだしてしまいます。しみだしてしまえば陰洗して更衣。それでもズボンとズボン下、パンツを交換すれば収まる程度。

 でしたが・・・

 先日のお昼寝タイムはちょっと違いました。尿量が多かったのです。静養室に入ると失禁したと思われる臭いが充満しています。確認すると、やはり失禁。しかも・・・背中まで濡れてしまっています。

 取り合えず先ずはトイレまで誘導し、便器に座って頂きます。被害確認をすると、ズボン下・ズボンは勿論の事、上の肌着と着衣まで濡れています。

 時間を見ると・・・う~ん、何とか入浴できる時間です。ここは即決。緊急シャワー浴でキレイにしようと思いました。

 この利用者さんは他のデイサービスで週二回入浴をしています。ろまん亭では基本的に入浴は無し。しかしこんな時は別です。とにかく入浴で保清します。

 女性スタッフでは少々負荷が大きいので、僕が入浴介助をします。状態的に二人介助でも良さそうですが、ここは一人介助で対応しました。座位にしても立位にしても傾きが大きく、ほぼ介助者任せ。手を放せばそのまま倒れてしまいます。なので負荷はかなりの重みです。

 体を密着させて支えます。要介護5の利用者さんの入浴介助は自分自身も濡れる事を前提に行います。今回もしっかり濡れました(笑)

 折角の入浴なので、洗髪もサービスです(^-^)僕は利用者さんの洗髪では二回洗い。ドライヤーで乾かしてフッサフサになりました。

 きれいさっぱり。臭いも取れて保清完了です。

 着替えはろまん亭の物を着て頂きました。ろまん亭の衣類を着て頂く時は洗濯せずに返して頂いています。ご家族の皆さんは「洗って返します。」と言って下さるのですが、ご家族の介護負担の軽減を謳っているのですから、ろまん亭の衣類の洗濯はろまん亭で行うのが筋と言うものです。

 極力ご家族の負担を少なく。

 帰宅時に緊急シャワー浴のお話をすると、とても喜んで下さいました。失禁は残念でしたが、入浴出来てきれいさっぱり。

 ちょっとしたサプライズ介助でした。

 もちろん、時間帯的に緊急シャワー浴が難しい事もあります。そんな時は清拭のみになってしまいますが、やはりシャワー浴の方がキレイになりますね。

 必要に応じて、時間帯に応じて出来るだけ良い対応が出来るといいなぁと思っています。

 介護度が高いと失禁率も高くなります。

 出来るだけ失禁しないように対応したい所ですが。。。

 難しい一面がある介助なのです。

平穏無事に終わらない??

2024-04-03
 介護度が高い方や認知症が重めの方がいると、一日平穏無事に終わらない事が多いです。何かとハプニングが起こり易いのです。

 今日は認知症で要介護3の利用者さんがいました。何かにつけて割と拒否が出る方。特に朝のお迎えや入浴、排泄時の拒否は時にかなり激しいものです。ただし、短期記憶がかなり曖昧なので、時間が立つと忘れてしまう点は有難い事ですが(笑)

 朝のお迎え時には幾度となく眼鏡を飛ばされ暴言の嵐だったりしました。入浴も同様。入浴スタッフが四苦八苦。排泄も手が出たり暴言が出たり。

 なかなかの強者です。

 しかし・・・今日は何故か朝から調子が良かったのです。

 「あれ?いつも車で連れて行ってくれる人だよね。いつもありがとね!」と上機嫌。スムーズに乗車してろまん亭に到着です。

 着衣の汚れも無さそうです。失禁も無さそうなので、こんな時は入浴を中止して更衣のみにしようと思ったら・・・何故かスムーズに入浴が出来ました!!いつもの騒ぎがありません。

 あらら~、こんなに調子が良い日もあるんだなぁとスタッフと安堵しました。会話も落ち着いています。穏やかです。このまま安定した状態で一日が過ぎるかな~と思ったら大間違い!!

 それは午後に突然やって来ました。

 排泄です。しかも排便。便失禁。

 当然パンツの交換をしなければならないのですが、ここに来て突如として強い拒否が出始めました。まぁ失禁での更衣は認知症の方々は特に拒否が出易い介助だと思います。

 何となく嫌な事(失禁)が起こっている・・・と感じているのかも知れません。

 拒否が強すぎて更衣が進みません。その内にズボンの上に紙パンツを穿いてしまったり。当然ズボンには便が付着してしまいます。それでも拒否は続きます。

 一人での介助が難しいと判断。ケアマネージャーを補助に呼んだのですが、それでも更衣が進みません。そうなると・・・最終的に強硬手段です。こればかりは仕方ありません。

 手が出る暴言が出る・・・ケアマネージャーの眼鏡も飛びました。スタッフは引っかかれました(^-^;・・・で、何とか更衣が終了。

 「もうこんな事は初めてだ!!本当に嫌だ!!」

 更衣が終わっても怒りが収まりません。居室に戻っても収まらず。

 「そうだいね。大変だったね。・・・あ!外に鳥が飛んできましたよ!!」

 同意しながら別の話にすり替えようとしてみました。すると・・・

 「本当だ!鳥がいくつも来ているね~!!」

 瞬時に話題が切り替わりました。これは良い兆候です。そのまま鳥の話や別の話題をすると、次第に怒りは収まって来たようです。

 先ほどの排泄介助をしたスタッフとケアマネージャーも合流しましたが、もう既に忘れて下さったようです。一緒に鳥の話や庭の花の話で談笑です。

 う~ん、これだけ短期記憶が曖昧なのはこんな時は助かります。最後は笑って「楽しかったよ~♪」と、朝の上機嫌と同じように上機嫌で帰路につきました。

 便失禁までの平穏無事な時間は何だったのでしょうか(笑)ドッと疲れが押し寄せます(笑)

 まぁ終わり良ければ全て良し。・・・としておきましょう(^-^)

 何にしても、あの大騒ぎが既に忘却の彼方へ。あの騒ぎようだと悪い印象が残ってしまうのではないかと心配してしまいますが、その後の話題の切り替えで無事に忘れて頂けたようです。

 めでたしめでたし♪♪

 とは言え。やはり拒否が出ないように心がけて介助をしていますが、そこは認知症。どんなに丁寧に、どんなに上手に介助をしても本人が「嫌だ」と感じてしまえば抵抗します。本気になって抵抗します。

 暴言・暴力も出ます。

 そんな中でも、何とか介助を遂行。最終的には力業になる事もあります。

 一日通して平穏無事な日が、いつか来るのでしょうか(^-^)

 そんな日を夢見て・・・いやいやそんなに甘くないのが介護の世界。

 どんなに拒否をされても、最後は笑って終われるような対応を心掛けたいものです。

コロコロ便でも。

2024-04-02
 摘便をしていて時々感じる事ですが・・・利用者さんによって便の形状は様々です。基本的に水分摂取がしっかり出来ている方については意外とスムーズに排便を促せます。

 水分摂取が少ないと便も固くなったり粘土質のような泥状便になってしまいます。

 バナナのような便の方もいればコロコロの便の方もいます。最近は下ってしまう利用者さんはいないので、その点では楽かなぁと思います。

 さて、コロコロ便とは。

 読んで字の如く、コロコロした便です。イメージとしては草食動物の便でしょうか。ヤギや羊やウサギなどの便。まさにコロコロです。

 小石のように固い場合は少々厄介です。肛門の出口付近で固まってしまい、摘便をしようにも固くてなかなか進まないケースは多くあります。

 現在の摘便をしている利用者さん。ここ数日はコロコロ便です。・・・が。この方は水分摂取が良好。その為か、コロコロ便でもツルっとしていて肛門周辺の軽いマッサージで正にコロコロ~っと排便を促せるのです。

 小石のように固くなっていても、水分を含んでいるとスムーズに排便出来るのです。

 やはり水分摂取は大切ですね。もちろんご家族も色々と工夫して下さっているので、その面も大きいと感じています。

 摘便で一番難しいなぁと感じるのは泥状便。粘土質の便です。掻き出そうにも掻き出せず。仕方ないので少しずつ崩しながら掻き出すしかありません。利用者さんの負担にもなるし、介助者も負担が大きいのです。

 根気よく、そして出来るだけ早急に行う摘便です。

 利用者さんの食事状況や水分摂取量の違いで便は様々に変化します。出来るだけ安定した便の状態を維持出来ると良いなぁと思っています。

 コロコロ便の方は以前は通常の便の形状でした。しかし最近は何の加減かコロコロ便。

 それでもツルっとコロコロ~っと排便を促せるので、利用者さんの負担は少ないと思います。これからもコロコロ便の可能性が高いので、水分摂取はマメにしっかりと摂ってもらおうと思います。

 スルッと出る便は摘便をするにも利用者さん、介助者共にストレスが少ない便なのです(^-^)

入浴の格闘。

2024-04-01
 入浴時の事。

 今日は二人の利用者さんが入浴をしました。この二人はパンツ汚れが結構ある方々です。

 パンツ汚れがある時は比較的入浴拒否をするケースが多いです。二人の内一人は初めだけ拒否をしますが、声掛けをするとスムーズに入る事が出来ます。

 入浴して新しいパンツに穿き替えると「気持ちいいです。」と喜んで下さいます。自身が汚れている事は何となく感じている部分があります。

 もう一方がなかなかの強者。汚れている事は自覚しているようなのですが、拒否が強いのです。今日も便で汚れていたので、何とか入浴して頂きたいところ。

 入浴介助のスタッフがあ~でもないこ~でもないと声掛けをしながら何とか入浴に漕ぎつけました。

 後者の利用者さんの入浴はほぼ格闘です。抵抗もするので、引っかかれたり叩かれたり。暴言もあるのですが、そこは認知症と言う事でスルーしながら介助をしています。

 介助スタッフも入浴介助後はちょっと疲労の様子。エネルギーを奪われてしまうような感じでしょうか。

 う~ん、補助なり時には代わってあげたいと思うのですが、男性スタッフでは尚拒否が強くなってしまいます。なので女性スタッフに頑張ってもらうしかありません(^-^;

 入浴後は後者の利用者さんも少し疲れる様子。昼食までの時間はちょっと挙動不審になってしまいます。

 余りに拒否が強い時は清拭と更衣のみで終わらせる事にしてありますが、便汚れの時は・・・流石に入浴中止とは行きません。

 腹を据えての入浴介助です。

 入浴は拒否が出易い介助でもあります。特に認知症がある利用者さんは強い拒否が出る事しばしば。そんな方を入れるのはちょっとした格闘でもあります。

 入浴介助をしながら、より良い誘導方法を模索して。

 パンツ汚れがある場合は何としても入浴を遂行しなければなりません。

 拒否が強い利用者さんの入浴はちょっとした格闘でもあるのです(^-^)

厳しい支え介助。

2024-03-30
 ある要介護5の利用者さんです。

 最近足の筋力が低下しているように感じます。傾眠状態も少しずつ長くなっているように感じて。

 年齢的にはまだ若い部類に入ります。なので体力や体の動きはそれ程問題に感じなかったのですが、最近の介助ではちょっと負荷が大きくなっているようなのです。

 ろまん亭では必要時以外は手引き歩行をしています。立ち上がりの介助、立位保持の介助、歩行介助などは基本的に男性スタッフなら一人介助で行います。

 二人介助が楽ではありますが、二人介助だと介助量がちょっと多めになってしまい、利用者さんが無意識に介助に頼ってしまう傾向が出て来てしまうのです。

 要介護5なので、自身で意識してどうこうする事はありませんが、介助に頼り切ってしまうと自宅での家族介助の時に危険性が高くなってしまいます。

 現在は立ち上がりと座る時にかなり介助者に負荷がかかります。本人は立つ意思も座る意思もないのですから、協力は望めません。

 本人に意思がない時に立たせたり座らせたりするのは介助者の負荷が大きく、体を痛めてしまうケースが多くあるので要注意。しっかりと姿勢を取って、腕の力だけに頼らない事です。テコの原理を使ったり自身の体全体を使って行う事。

 足は伸ばしているしガクガクだし、全て介助者任せ。これは家族介助が大変です。なので、ご家族には「決して無理はしないで下さい。厳しいようならば車いすを使って下さい。」とお伝えしています。

 歩行介助では目が覚めていればある程度歩けるのですが、眠気が強いと・・・さぁ大変!!片側に傾いて、ほぼ斜めの状態で歩くのです。

 支えがなかなか大変(^-^;

 斜めになった人を支えながら歩行させる。支えられている本人は体重を全て介助者にお任せするので、重みはずっしり。

 う~ん、それでも出来ない訳ではありません。居間からトイレまで、居間から静養室までの短距離です。そこは根性で歩行介助です。そしてどうしてもダメそうだったり危なそうならば補助スタッフを呼びます。

 ろまん亭のほかに二か所のデイサービスを利用しています。果たして他のデイサービスではどうなのでしょうか。ちょっとお話を伺うと、移動は基本的に車いすのようなのです。安全性を重視でしょうか。

 あの状態なら仕方ありませんが。。。

 ただ、我々は利用者さんを預かれば良いと言う訳ではありません。ご自宅での介護負担を少しでも軽減させなければならないと思っています。

 その為にはこの方の場合、出来る限り車いすを使用しない事が必要だと思っています。

 ご家族からは「無理はしないで下さい。」と優しいお言葉を頂いています。ありがたい事です。

 しかし我々はプロなのです。介護の現場ではどんな状況でも危険は伴います。「この方がスムーズだから」「この方が安全だから」となってしまい過ぎると、利用者さん自身の動きが低下してしまう事だってあるのです。

 折角デイサービスを利用しているのですから、出来る限りの事はしたいと常々思っています。

 介護度が高い利用者さんは日々の細やかな積み重ねが生活の維持に繋がるのだと思います。

 少々厳しい支え介助ではありますが、全く立てない歩けない訳ではありません。

 安全性をしっかりと見極めながら、これからも支え介助を行って行きたいと思っています(^-^)
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