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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

皆さんには~見えるんです(笑)

2024-03-29
 認知症の症状の中には幻視や幻聴なども含まれます。

 ろまん亭の利用者さん達に多く見受けられるのは幻視でしょうか。

 「ほら、あそこに人がいるよ!」とか「あそこに着物を着た人が立っているよ。」など、あたかも本当に人がいるような表情で話してくるのです。

 「いやいや、あそこには人はいませんよ~!」とは言いません。「え?どんな人ですか?」と敢えて聞いてみたりします。

 すると、意外と具体的に話してくるケースが多くあります。

 「ほら、男の人で着物を着ていて横向きになっているよ。」とか「きれいな服を着た女の人が踊っているよ!」と。

 そんな時は「あ~、本当だ!男の人がいるね~!」と、利用者さんの話に合わせて会話を進めて行きます。同意すると結構嬉しそうな反応をして下さいます。

 そして繰り返し(笑)

 「ほら・・・」と言い始めたら「本当だ!・・・」と。

 本人が納得するまで話すと、その会話は終わるのですが・・・終わったと思える時に敢えてこちらから話しを振ってみます。

 「あれ~、あそこに人が居るかねぇ。」と。すると「え?いないよ!」と否定されたりするのですが、否定すればその話題は本格的に終了なのです。

 きっと満足して気持ちが納まったと言う事でしょうか。

 利用者さん達は色々なものが人に見えるようなのです。その話に乗った方が楽しく会話を進められます。本人も得意げに繰り返して話してくれます。

 やはり認知症の方との話は「否定」ではなく「肯定」「同意」が望ましいですね。

 今日はカーテンの解れたところが着物を着た男性に見えた利用者さんが居ましたが、皆で同意をしたらとても嬉しそうな表情をしました。

 繰り返していましたが、同意をすればその都度嬉しそうな表情。その気持ちになって頂く事が大切なのです。

 会話は正しい内容の話をする事が重要ではなく、楽しく話せていると感じて頂く事が重要なのです。楽しく感じれば話も広がる可能性が高くなります。調子に乗って話す事で新たな言葉が聞けるかもしれません。

 正しい会話を求めずに、その場その瞬間を楽しく感じて頂けるような対応が大切なのです。

 利用者さんに合ったTPOで、これからも皆さんが楽しくお話出来るようにフォローして行きたいと思います♪♪

 ただ・・・外の空を見ながら「あそこに人がぞろぞろと歩いているよ~!」と言われた時は、本当に何か見えているようでちょっと怖かったかな~(笑)

お洒落さん♪

2024-03-28
 今月から利用開始した方。介護度はまだ出ていません。暫定で要介護3ですが、これまでの様子から恐らく要介護2くらいが妥当だと感じています。

 この方、御年90代後半。フラダンスの先生をしていたとの事です。実際に手の動きなどを少し教わってみたりしています。

 フラダンスのほかにも社交ダンスや日舞もやっていたとか。フラと日舞は歌謡曲に乗せて踊るとか。

 なかなかです(^-^)

 さてこの方。フラダンスの先生をしていただけあって、お洒落さんです!!着ている洋服が外出用のお洋服。ちょっとしたアクセサリーも身に付けています。

 お化粧も軽くしているようです。いいですね~♪♪

 外出時に身だしなみを整えられるのはすごい事です。もちろん皆さん全員に身だしなみを~とは言いません。介護が必要な利用者さん達ですから、どちらかと言えば介助し易い支度が有難いのです。

 しかし、介護度が軽かったりある程度動ける方であれば身だしなみを整えて来て下さると、我々も反応し易いです。反応すれば本人も嬉しく感じて頂けて、一石二鳥。

 着替えが出来ていて保清が出来ている事が重要ですが、これまでも何人かお洒落さんと呼べる方がいました。洋服の色と柄が「外出です!!」と言わんばかりの感じ。

 ただし・・・そのようなお洋服は介助をするにあたっては不向きですね~(笑)なので介護量が少ない方に限ってのお話です(^-^)

 介護をするにあたっては少しゆとりのある肌着やお洋服が有難いです。体にフィットしたものは着脱が大変です。介護度が高ければ関節が固くなってしまっていて、スムーズに着脱できないのです。

 ゆったりした着衣、伸縮性がある着衣が我々としても楽だし、利用者さん達にとってもストレスが少ないと思います。

 お洒落とは程遠くても、介助し易い着衣が望ましいですね。

 家族介護では男性が主介護者の場合、着衣が意外とフィットしたものを選びがちです。やはり洋服は女性の方が選ぶのが上手だと感じます。

 男性は女性ものの購入に少々抵抗があったりサイズ感が分からなかったりするので、必要時はアドバイスをお伝えする事もあります。特に息子さんが母親の主介護者の場合にありがちなケースです。

 機能性を選ぶのかお洒落を選ぶのか。

 こればかりは利用者さん本人の状況によってですね。

 今回の利用者さんはダンス経験があるからか、体の動きや関節の柔らかさがまだまだあるので、洋服はお洒落物でもOK。

 普段とはちょっと違った服装でろまん亭に来られるのであれば、我々はwelcomeです♪♪

 ご本人にとって良い気分転換にもなると思っています(^-^)

例え噛み合わなくても(^-^)

2024-03-27
 利用者さん同士の会話を繋げるのはスタッフにとってとても大切な役割です。もちろんマンツーマンでの対応もしていますが、ある程度は利用者さん同士も会話で繋がると、ちょっと楽なのです。

 スタッフ一人に対して利用者さん二人から三人が会話で繋がると、有事の際に対応の迅速さが違って来ます。

 さて、一口に利用者さん同士を会話で繋ぐと言いますが・・・これって結構難しかったりするのです。何せ皆さん多かれ少なかれ認知症があるのですから。

 それぞれ違う内容の話をする事も多くあります。それを繋ぐのですから、会話は支離滅裂(笑)それでも何故か繋がっているような感覚になって頂けるので、上手に対応すれば認知症の利用者さん同士でも仲良く話せるのです。

 そして最後には笑えばいいのです(笑)

 スタッフの手が空けば、当然スタッフ二人がかりで話を盛り上げる事もあります。そして一度でも会話が盛り上がれば、利用者さん同士も結構仲良くなるのです。

 楽しい=仲間

 と言うイメージでしょうか。

 どうしても手薄になってしまう時間帯があったりします。時間にして10分から15分程度。例え10分から15分でも、少人数のスタッフで数人をまとめるのですから、利用者さん同士が仲良しに越した事はありません。

 その為には時間がある時に利用者さん同士を繋げる事です。例え会話が噛み合わなくても(笑)

 まるでドリフターズのコントを見ているような事も多くあり、スタッフ同士で目配せをして笑ってしまう事もあります。何せ会話が噛み合っていないのに、何故か大盛り上がりになったり。

 とにかく楽しい気持ちになって皆で大笑いすれば、会話の内容は何でも良いのです。

 認知症の方は楽しいイメージよりもマイナスのイメージが残り易いと言われています。なので、「楽しかった」と感じて頂けるのはその場だけかも知れません。

 それでも良いのです。瞬間「楽しい」と感じて頂く事が積み重なるのが重要。コツコツと積み重なった「楽しい」が最終的にほんのちょっと記憶に残ってくれればOKなのです。

 今日の利用者さん。珍しく「今日は楽しかった」を連呼していました。要介護3の方、短期記憶はかなり曖昧。次までにその記憶が残るかどうかは不明ですが・・・(^-^)

 何とな~く楽しかったなぁと意識に刷り込まれる事を願っています。

 介護の現場です。当然利用者さんにとって嫌な介助も時々あります。入浴・排泄・口腔ケア・・・その時は強い拒否が出ますが、それを上塗りできるように楽しい時間も多く取って頂くように心がけています。

 短期記憶が曖昧な方の場合、忘れて頂けるのはちょっとメリットでしょうか(笑)嫌な介助でも、少し時間が経てばリセット。リセットされた所に「楽しい」と感じる対応をすれば、マイナスのイメージを払拭出来ます。

 会話が噛み合わなくても大丈夫。

 「楽しい雰囲気」「楽しい気持ち」にさせる事が出来れば、それが全て。

 そんな雰囲気を作るのが上手なろまん亭のスタッフ達です♪♪

分かってはいたけれど・・・

2024-03-26
 独居の要介護1の利用者さん。昨年末にショートステイを利用して、そこでコロナ感染。幸い軽度でしたが、ショートステイ明けに散歩に出た先で転倒。救急車で運ばれて、その後入院生活を送っていました。

 食事がかなり偏食な方。ショートステイでも入院先でも食事量が少ないと言う情報は聞いていました。認知症の進行も心配でした。

 そして今日で約三か月が経ったのですが・・・やっと担当のケアマネージャーさんから連絡がありました。

 先日グループホームに入所したと言う旨です。

 正直言って何となく分かっていました。独居なので、三か月の入院後に在宅に戻るのは難しいのではないかと。そして想像通り、在宅生活は難しいと判断されてグループホームに入所になったのです。

 う~ん、まだまだ支援があれば在宅生活も継続できそうな方だったのですが、残念です。

 昨年末に実妹がお亡くなりになり、現在は義弟様がキーパーソンです。流石に義弟様に色々負担がかかるのもどうかと言う事でしょう。

 入院中から自宅の事は一切口にしていないとの事。この方の性格から言って、自宅に帰れないと言う事を恐らく割り切ったのだと思います。

 コーンパンとリンゴパン、アンパンに塩飴にコーンスープが好きな方でした。出来れば一度でも自宅に戻り、もう一度でいいからろまん亭に来て欲しかったです

 もしもう一度ろまん亭に来られるならば、好きな食べ物を用意したいと思っていました。しかしそれも叶わず。

 義弟様にお話を伺ったところ、やはりお味噌汁は一切飲まないとの事。「汁物はコーンスープしか飲みません。コーンパンとリンゴパンと・・・」と、その方が好きな食べ物をお伝えさせて頂き、あわよくば義弟様がお土産に持って行ってくれるといいなぁと思いました。

 独居の方はちょっとした事で在宅が難しくなります。同居家族が居たり、息子さんや娘さんが居れば状況はガラリと変わります。多少なりとも在宅生活が送れる可能性が高くなるのです。

 しかし独居で息子さんも娘さんもいないとなると・・・在宅生活は一気に難しくなってしまいます。

 そして我々デイサービスでも対応に限界があります。

 トータル的に見て、やはり入所や入居が一番安全なのかも知れません。

 幸い認知症はそれ程進んでいないとの事。体力や筋力は低下したようですが、グループホームでの生活には然程問題は無いと思います。

 人好きな方。たぶんグループホームでも上手に生活して行けるのではないかと思います。

 もう一度会いたかったなぁ。。。

 独居だったので、お買い物ツアーや受診付き添いなど、様々な生活面でフォローして来ました。一緒に散歩をしたりお花見ツアーに行ったり。

 入院してから約三か月。何となく分かってはいたものの・・・

 やはり会えずにそのまま利用中止と言うのは残念ですし寂しく感じます。

 これも運命か・・・

 コロナが5類になったとは言え、入所や入居になった方の面会は未だに制限があったりします。身内でなければ尚更。

 それでもいつかお会いできる日を楽しみにして、これからの生活を楽しく送れるように願うばかりです。

 分かってはいたけれど・・・ちょっと残念な通知でした。。。

体操のペース。

2024-03-25
 ろまん亭では前橋市推奨の「ぴんしゃん元気体操」を取り入れています。もちろん利用者さん達に合うようにアレンジしてあります。他にはゴムボールを使った体操なども取り入れて。

 実は体操を行う時には十分な配慮が必要なのです。

 ・・・と言うのは。

 認知症の方もいれば年齢的に動きがゆっくりな方もいます。認知症の方の場合は体操に付いて来られなくなると集中力が欠けてしまいます。年齢的にゆっくりな方も付いて来られないくなると途中でリタイアしてしまいます。

 両者が最後まで体操できるように工夫が必要なのです。

 体操を誘導する側としては、先ずはゆっくりと大きな声で分かり易く動作を説明します。そしてペースも利用者さん達に合わせてカウントします。

 カウントする時は一番動作がゆっくりな方に合わせるようにしています。通常のラジオ体操やテレビ体操だと早すぎて皆さん付いて行けません。

 折角体操をしているのに、体操にならないのです。やるからにはしっかりと体を動かして欲しいものです。

 カウントは通常のカウントの二倍から三倍のスローペースで。我々だと止まってしまいそうなくらいにゆっくりとカウントするようにしています。

 そして分かり易いように動作も大きく。更に重要なのは利用者さん達の表情をしっかりと確認しながら行う事です。

 少しでも楽しそうに体操できると良いなぁと思いながら行っています。利用者さんと目があったら「うんうん」と頷いたり。カウントしながらも「良いですね~!」と褒めてみたり。

 動きが早い方でも、ゆっくりとした動作の体操は意外と効き目があるものです。

 最後まで出来たら「はい!お疲れさまでした~!ありがとうございます!!」と労って褒める事。

 これ大事です(笑)

 認知症の方だとどうしても動作が分からない事もあります。そんな時は敢えてその方と同じような動きもしてみたり。

 「大丈夫♪大丈夫♪」と目と目で語り合います。

 体操を最後までしっかり終えられると皆さん嬉しそうな表情をします。

 「動きが分からない」「付いて行けない」

 そんな風に思わないように、皆さん一人一人を確認しながらの体操。もちろんスタッフも声掛けをしたり補助をしたりして出来るように促します。

 超スローペースな体操ではありますが、皆さんがしっかりと参加出来ているろまん亭の「ぴんしゃん体操」なのです♪♪
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