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ふれあいと和みの家
≪大利根ろまん亭≫


●有限会社ゲン
〒371-0822
群馬県前橋市下新田町329-11
TEL.027-252-7735
FAX.027-252-7782

≪大利根ろまん亭≫
介護支援事業
≪大利根ろまん亭≫

ろまんの風~徒然日記

このホームページ作成が平成23年。今までの歴史の中様々な利用者さんと出会い、そして別れて・・・ろまんな風では現在の心境や感じた事、進行形で起こっている事柄を綴りたいと思います。時々昔を振り返ったり・・・『ろまんな風』を覗いて見てください。介護を通しての私の心境の変化や成長が垣間見れるかも知れません・・・(^〜^)

過去の徒然日記はこちらから

徒然なる日記

意外と皆さん好きですよね~(^-^)

2024-04-22
 認知症ありの要介護3の利用者さんです。

 短期記憶が曖昧。内容はともかく、よく喋ります。もちろんろまん亭ではその話を傾聴したり返答したり、放っておく事はありません。

 この利用者さん、認知症ではありますが実はふざけたりする事がお好きなのです。冗談も言うし結構お転婆だったのだろうなぁと感じる一面も持っています。

 若者のように「イエ~ィ!!」と言ってハイタッチをしようと両手を出すと、ちゃんと乗って来てくれます。話が合った時は握手を求めると握手をしてくれます。

 ピースサインを送ればピースサインを返してくれて。万歳をしたり敬礼をすればそれに呼応してくれます。お互いゲラゲラ笑いながら(^-^)

 まぁちょっとふざけてみたりしているのですが、実はそれを見ている他の利用者さん達の表情がとても良いのです!!

 ニコニコ顔で楽しそうな表情。

 あら~、案外皆さん、こんなノリが好きなのね~!!・・・と思う程、いい笑顔で見ているのです。

 今のところ、他の利用者さんに対して同じようにふざけた対応をするのは少々気が引けてしまうので、遠慮していますが(笑)

 この要介護3の利用者さんは別です(笑)認知症であっても、本人の意思で我々に冗談を言ったりするのです。それが結構面白いのです。ついつい構いたくなってしまうのですが・・・

 他の利用者さん達はそこまで我々に対して冗談を言ったりふざけたりはしません。それに人生の大先輩ですから、ふざけ合っている姿を楽しそうに見ていたからと言って、「イエ~ィ!!」と言ってハイタッチを求める事が気が引けてしまいます(笑)

 今のところは見ているだけで良いのかも知れませんが・・・いつか同じようなノリを期待している様子を伺えたら試しにハイタッチを求めてみようかと思っています(^-^)

 この要介護3の利用者さんと賑やかにふざけ合っている姿だけでも楽しく見ていて頂けるのであれば、有難いです。

 ちょっと恥ずかしさはありますが~(笑)一緒に大笑いする要介護3の利用者さんの破顔の笑顔はなかなか印象的ですよ~♪♪

 拒否が出始めると鬼の形相になりますが・・・(^-^;

 喜怒哀楽が激しい一面はありますが、楽しくふざけ合うのも良い刺激だと思います。

 たまにスルーされる事もあるのが更に面白いのです(^-^)

適度な介護量。

2024-04-20
 介護度が高い利用者さん達のお話です。

 立ち上がりや歩行は介助。介助があれば立ち上がれるし歩ける利用者さん達。介助が無ければ立ち上がらないし歩けないので、車いす対応になってしまう方々です。

 急いでいる時や必要時はろまん亭でも車いすを使いますが、それ以外では出来る限り介助で立ち上がりや歩行をして頂いています。

 それもリハビリの一環なのです。

 介助をしていていつも感じる事は、余りに介助者が力を入れると要介護者はそれに甘えて頼ってしまうケースが多いなぁと言う事。

 つまり、自身では足や体に力を入れなくても介助者の介助で何とかなってしまうので脱力してしまったりするのです。もちろん意識的ではなく無意識のうちに脱力してしまうのだと思います。

 逆にちょっと力を弱めたりすると、足や体に力が入ったりするのです。

 要は介助者の匙加減で利用者さんの体に力が入るか入らないかが決まるのです。

 安全面から言えばしっかりと支えたりしなければなりません。しかし余りにしっかりと支えると利用者さん本人の為にならない事しばしば。多少緩めの支えにするとちょっと力が入ったりするので、その時の状況に応じて力を抜いたりする事もあります。

 椅子から立ち上がる時に両脇を支えてグッと持ち上げると、足に力が入らないのです。しかし両腕を持って引き上げようとすると足に力が入るのです。

 少しでも足に力を入れて欲しいので、僕は敢えて腕を持って引き上げるようにしています。もちろん利用者さんの状態によっては両脇を抱えて引き上げる事もありますが。

 極力少しでも足に力を入れて欲しいと思っています。

 日常的に利用者さんの転倒には十分気を付けたい所。なのでどうしても安全に・・・と思うと、がっつりと支えてしまいます。そうなると利用者さんは完全に介助者任せ。

 そこのバランスが難しいですね。

 介護度が高い利用者さんは運動らしいものがほぼ出来ません。なので生活動作を如何に効率よく行うかが大切なのです。

 安全性を重要視し過ぎてしまうと折角の生活動作が介助者任せになってしまいます。

 利用者さんを転倒させない自信の元、危険を察知したら即補助を呼んだり安全な体勢にしたりして、少しでも生活リハが出来るように心がけたいと思っています。

 ただし無理は絶対にいけません!!

 無理をせずにしっかりと見極めて適度な介護量を提供出来れば良いなぁと思っています(^-^)

 

尖足を防ぐ為。

2024-04-19
 要介護5の利用者さん。立ち上がりや歩行は介助で何とか出来ている状態です。しかし圧倒的に動く量が少ないので、どうしても筋力低下は否めません。

 筋力低下をしてしまうと、足が尖足気味になってしまいます。尖足とは足首から下が内側に曲がって来てしまう状態。

 この状態になると立ち上がりや歩行が難しくなってしまいます。半身麻痺の方の足が尖足になってしまうので、装具を必要とするのです。

 さて、先日訪問診療で主治医から尖足気味になっていると診断された方。今後は尖足を防ぐ為に足首のストレッチをしなればなりません。

 一番一般的なストレッチとしては足首を上下に動かします。と言っても、なかなかストレッチ出来るものではありません。関節がかなり固くなっているからです。

 足裏の上半分を手のひらでグッと押し上げます。そして今度は手のひらで足の甲をグッと押し下げます。只管この繰り返しなのです。

 こんなのでいいのかなぁと思うのですが、実際やってみると、確かに尖足気味なのを感じます。足裏を押し上げようとすると、足首から下が内側に曲がり易くなっているのを感じるのです。

 グッと押し上げると足が平らになる感覚が分かります。

 折角なので上下のストレッチに加えてぐるりと回すストレッチも加えました。

 先ず初めはそのストレッチから♪♪

 関節が固いので、少々負荷も強めです。

 特にストレッチの時間を設けずに、時間がある時にこれを繰り返します。

 この利用者さん、実は舌も筋力低下から舌根沈下気味になっていました。舌根沈下気味なのを発見し、舌周辺のマッサージを始めて約半年になります。マッサージのお陰かどうかは分かりませんが、食事での咀嚼や嚥下がかなり改善されました。

 日々の積み重ねですね(^-^)

 もちろん今でも舌周辺のマッサージは続けています。足首のストレッチもこれから少しずつ行い、多少なりとも立位や歩行の介助が楽になると良いなぁと思っています。

 民間療法的な対応かも知れませんが、現代はインターネットで色々と調べられます。便利な世の中ですね。

 より良い情報を入手しながら、皆さんの状態を少しでも安定できるように心がけたいと思います☆

その動き、スバラシイ!!

2024-04-18
 要介護3の利用者さんです。御年90代後半。

 この方は若かりし頃に社交ダンスやフラダンスをやっていたそうです。フラダンスでは先生もしていたとか。認知症と言うよりも年齢相応の物忘れくらいでしょうか。会話もしっかりしています。多少作話っぽい所はありますが(笑)

 利用はちょっと変則。11時から16時の利用です。ゆっくりお迎えでやや早い送り。ご家族が自営なので、ご家族の都合に合わせた利用時間です。

 利用開始当初は年齢的・体力的な面を考慮して週三回の利用でした。ご家族の希望は毎日だったのですが、慣れるまでは週三回で対応。少しずつ慣れて来たので、今月からは週五回の利用となりました。

 ほぼ毎日の利用ですが、疲れた様子はありません。年齢を考えれば日中眠気が出るのは当然の事。うたた寝をしますが、利用中はほぼ起きてお喋りして楽しんで下さっています。

 ずっと座りっぱなしでは・・・と言う事で、体操には参加して頂いています。

 その体操の動きなのですが・・・・スバラシイ!!腕の上がり方や僕の動きを見て真似る感じもしっかりしているし、今までの利用者さんの中でもトップクラスの良い動きなのです。

 介護度、年齢を考慮するとナンバーワンかも知れません(^-^)

 とは言え、90代後半。体操を行うペースはゆっくりで・・・と、初めの頃はゆっくりしたテンポで行っていました。

 しかし今日はちょっとテンポアップしてみようと思いました。普段絶対にやらないテンポ。つまり、普通のテンポで体操を行ってみたのです。

 ・・・まぁついて来られなければ途中でゆっくりに変えればいいかな・・・

 そんな風に考えながら、一般的なテンポで体操を進めたのですが・・・

 何と付いて来ています!!しかもゆっくり行っていた時よりも動きがスムーズです!!これまたスバラシイ!!

 感動すら覚えます(笑)

 結局最後まで一般的なテンポで体操を終える事が出来ました。

 これまでの記憶の中で一般的なテンポで最後まで正しく付いて来られた方は恐らくこの方のみです。多かれ少なかれ認知症がある利用者さん達がちゃんと付いて来られるようにテンポをコントロールして来たのですが、この要介護3の90代後半の利用者さんに関しては一般的なテンポが合っているのです。

 体操後に「いや、スバラシイです!!普通のテンポでも十分参加出来ますね!初めてですよ~♪」とお伝えすると、ちょっと照れた様子で「そうですか、ありがとうございます。」と。

 一般的なテンポで正しい動き。利用者さん達は意外と難しい事なのです。それを・・・出来るとは!!

 今後の体操も普通の感じで行えそうです(^-^)

 やはり若かりし頃にダンスで鍛えた体は未だに衰えていないのですね。

 とは言え、年齢は90代後半。無理せずに参加して頂こうと思います。

 今日はびっくりする、感動する体操でした~♪♪

一回まわってリセット??(笑)

2024-04-17
 ある要介護3の利用者さん。短期記憶がとても曖昧な方です。

 本当にリセットされているのかなぁと思う程、短期記憶が曖昧なのです。

 先日の事。

 「トイレに行きたくなった。」と言う事で、トイレ誘導します。手引き歩行。

 トイレの目の前まで来ると・・・突然「怖いから嫌だ!」と言い始めます。「大丈夫ですよ、いつものトイレですから。」と言っても「怖い」と言い張ってなかなか入ろうとしません。

 こうなると誘導が難しい方。紙パンツでもあるので、仕方ないかなぁと思いつつ、一旦トイレに入る事を諦めてぐるっと一回りしました。

 一回りする時に玄関先のハンガーが目に入ったようです。他の皆さんの上着などが掛かっているのですが、どうもそれが人に見えたようです。

 なので、「どうもこんにちは!」と、ハンガーに掛かっている上着に挨拶。要介護3の利用者さんも一緒に挨拶します。

 ここでフッと思い付きました。もしかしたらこのままトイレに誘導すればトイレに入るかなぁ・・・と。

 ものは試し、そのまままたトイレの方へ向いて「ここがトイレですよ。入りましょうか!」と声掛けをすると・・・

 何と素直にトイレに入りました!!「そうかい、ここがトイレかい。」と言いながら。あらら・・・先ほどまでの「怖い」はどこへ行ったのやら(笑)

 そのままスムーズに排泄が出来ました。

 トイレに入る前に「怖い」と言って拒否をしていたのですが、その場で一回まわって再誘導したらスムーズに入れる。なんと曖昧な短期記憶なのか!!(笑)

 一回まわった時に上着に挨拶をしたのも良かったのかも知れません。挨拶する事によって「怖い」と言う感じがリセットされて普通に入れたのかも知れません。

 どちらにせよ、一旦拒否が出た場合の対応方法が何となく見つかったように思いました(^-^)

 もし拒否が出た場合、一旦意識を別のものへ向ければリセットされる可能性が高いのです。

 これまでも意識を別に向けてリセットする利用者さんは数多く居ましたが、その場で即リセットされる方は初めてです。

 他にも送迎や入浴時に強い拒否が出て、かなり暴言や暴力が出るのですが、何故かそれぞれにスタッフに対して悪い印象が残らないのです。

 こんなケースは初めて。あれ程の拒否があると対応したスタッフに対して悪い印象が残り易いのですが・・・悪い印象が残らないのは幸いです。

 となると。

 対人に対して拒否ではなく、送迎や入浴などの行為に対しての拒否だけなのかも知れません。我々が一番恐れているのはスタッフに対して悪印象が残ってしまって、その後全般的に誘導拒否が出てしまう事です。

 この利用者さんはスタッフに対して悪い印象は残らず、介助後はリセットされた感じでニコニコ顔で一緒に会話を楽しめるのです。

 あのリセット感は不思議です(^-^)

 今回はその場で一回まわってリセット。一旦別のところへ意識を向ければ今後も対応はスムーズかも知れません。

 この先試してみる価値のある対応方法ですね♪♪
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